のどは外界と交通する部位のため、感染防御機構であるリンパ組織が多数存在します。
風邪を引いた時に、感染が生じるとそこに炎症が生じ痛みが出るようになっています。
のどの痛みとしては感染の可能性を念頭において治療に当たりますが、感染以外でもアレルギーや舌咽神経痛、逆流性食道炎、悪性腫瘍などでも生じる場合があります。
女性の貧血のエピソードや酒や煙草の嗜好歴などリスクの高い方で、1ヶ月以上症状が続く場合は、喉頭ファイバーにて悪性腫瘍などがないか検査を行います。
またそれでも異常がない場合で、1年以内に上部消化管内視鏡を行なっておられない場合にはそれもお勧めする場合があります。
上記を検査、内服療法にて否定されているにもかかわらず喉の違和感(痛みが継続される方もおられます)が、これは女性に多く、かつては咽喉頭ヒステリーやヒステリー球(のどに玉がつっかえた感じが取れない)と呼ばれた病名・症状で、現在では咽喉頭異常感症と呼ばれています。