鼻づまりとは
風邪(感冒)などの感染によって一時的に下鼻甲介などの鼻の粘膜が腫れて鼻づまりを
生じることもありますが、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎の様にアレルギー抗原により生じる
場合もあります。それらの場合はそれぞれ内服や点鼻薬、アレルギーが原因の場合は
鼻うがいも有効とされています。それ以外では、慢性副鼻腔炎や鼻茸など鼻腔内に慢性の炎症が
生じている場合で、内服や局所治療で反応が乏しい時に手術療法が必要となる場合もあります。
患者さんが「片鼻だけが常につまっている」と訴えてこられる場合があります。
この場合、Nasal cycleと言って3-4時間毎に左右の下鼻甲介が常に腫脹を反復していて、
そのために抵抗が生じ鼻を通る気流が障害(乱流)となり鼻閉を感じるようですが、
鼻汁や鼻茸、鼻中隔弯曲などがあることも多い印象です。
アレルギー性鼻炎などで市販の点鼻薬を多用(1日3-4回以上)すると、段々点鼻薬が効かなく
なって更に鼻閉が強くなるため、点鼻薬の回数が増えていってしまう場合があります。
これを点鼻薬鼻炎と呼びます。