鼻出血(鼻血)とは
病名としては、鼻出血となります。
主に鼻の入口付近にある血管が豊富なキーセルバッハと呼ばれる部位からの出血が多いです。
治療として、基本的には鼻に詰め物をして、小鼻を摘んで(pitting)いただき、
下を向いてのどに廻るる血液は出していただくことで治まる事が多いですが、30分以上持続
する場合や血液の出方が激しい場合は医療機関の受診をお勧めします。
夜間耳鼻咽喉科医のいる医療機関はわずかですので、その場合圧迫止血と言って、
感染予防の軟膏がついたガーゼを鼻腔(鼻の穴)に詰め、ノドと鼻の穴から血液出ないようにします。
それでも出血が多い場合は、上咽頭をベロックタンポンやカテーテルを用いてパッキングします。
動脈性の出血の場合(出血部位が拍動性で確認可能)では、粘膜に出ている露出血管を焼灼して止血する場合もあります。
頻回に出血する場合には慢性鼻炎や高血圧があることも多いのですが、稀に血液疾患や腫瘍性疾患などがある場合もあります。
しっかりと出血点を見つけたりするために鼻の中を内視鏡で確認することもあります。